ここでは、子どもが保健室に残していった言葉から、わたしが研修会で学んだことや児童心理の雑誌などを参考にしながら、保護者の方と一緒に“子供の今”を考えていきたいと思いページを作りました。
「どうせ、おれなんて。テストだって100点とれんし。」
12月に入り、テスト続きの中、保健室に来室した子供の一言。「テストは、やっぱり100点じゃなきゃ、ほめてもらえん。」と。先日、精神科の先生の講演を聴く機会がありました。その中でも、同じような内容のことで話されたことがあったので紹介したいと思います。
精神科のお医者さんの間では、人間には3つの欲があるとよく言うそうです。それは『色・欲・面子(メンツ)』です。『色』は、色欲、つまり異性との関係に関する欲です。『欲』は、物質欲・金銭欲です。『面子』は、自尊心。つまり「私は、能力がある」と思っていることです。大人は、『色・欲・面子(メンツ)』の3つの欲をもっていますが、本来、子供は、『色』も『欲』もないそうです。だから、決して『面子』をつぶしちゃいけません。子供にとって『面子』を保つというのは、「私は、やれる子だ。私は、自分で生きていけるんだ。私は、人を助けることができるんだ。私を必要としている人がいるんだ。私は、この世で生きていていいんだ。」と思えることです。
しかし、現実は、毎日子供たちの面子は、「ここが足りない」「あそこが足りない」とマイナスエネルギーでつぶされています。人間、問題点をいくら指摘され、努力したところで、小さい頃にできた性格はそんなに簡単には直りません。それよりも、その子、性格をそのまま受け止め、居場所を作れないか、この子を役立てる方法はないかと、大人たちが工夫していくほうが大切だそうです。私は、先生の話を聴いて難しいなあと思いました。私は、「ここが足りない」と言われて育った世代ですから。でも、小さい頃の問題点は、今もやっぱり同じようにもっているなと思います。ただ、「あなたは能力がない」という決めつけだけは、絶対してはいけないと強く感じました。