保健室で出会ったこころにズシンときた言葉

ここでは、子どもが保健室に残していった言葉から、わたしが研修会で学んだことや児童心理の雑誌などを参考にしながら、保護者の方と一緒に“子どもの今”を考えていきたいと思いページを作りました。

先月、カウンセリング オフィス ラヴニィール 代表、富山短期大学スクールカウンセラーの岡田浩子先生を講師としてお招きして、子育て講座を行いました。テーマは、「自分のことが大好きな子どもを育てよう」です。子どもが自分を大切に思ったり、自分自身に誇りをもったりする心情をはぐくむためには、大人たちはどのようにすればよいか、岡田先生の講演をここに紹介します。

脳は、人間関係の中で感じる感情によって変化する

人には、「身体の健康」「心・精神の健康」「魂(生き方や人間関係)の健康」の三つの健康があるといわれています。心・精神・魂の健康には、脳の海馬や前頭葉が関連しています。前頭葉は、少し前の記憶から判断して行動したり、思いやりをもったり、感情をコントロールしたりする働きがあります。ほめ言葉や好奇心で活発になります。海馬では、記憶・集中力・感情の安定の働きがあります。トラウマ(恐怖・ショック・異常経験などによる精神の傷)も、ここで起こります。また、悲しい、苦しい、つらいなどのマイナスの感情は、コルチゾールが上がります。コルチゾールは、マイナスの感情の時に出るホルモンです。このコルチゾールは、海馬を傷つけ、海馬の働きである記憶の連結を切ったり、記憶力を下げたりします。虐待を受けている子どもは、海馬がスカスカになっています。しかし、原因は、後天的なものか、先天的なものかはまだ分かっていません。

子どもの脳と親の脳は違います。子どもが日々体験する安心・安定・快適な環境・穏やかなどのプラスの感情が元で脳は発達していきます。どのような感情で一日生活していくかによって、脳は変わってきます。また、子どもは、「自分はこんな人」と決めるとき、親を鏡としています。親のがんばっている姿をみて、自分もがんばらなければという思いが出てきます。お母さんやお父さんは、ありのままの自分を受け止め、まずは自分自身をケアしてほしいと思います。ネガティブになりそうなときは、朝一番の鏡に向かって、「私は大丈夫」「私はOK」「私は立派」と繰り返すとよいでしょう。親がいつもポジティブでいられたら、子どもの脳は活発になっていきます。