



「どうしてそんなに自己評価が低くなるのか」
明橋先生は、たくさんの臨床経験から三つの「答え」を挙げられました。それは、@虐待 Aいじめ B親とのかかわりが希薄(手のかからないいい子)の三点です。ここでは、B親とのかかわりが希薄(手のかからない子)について詳しく話されたことをお伝えします。
最近は、共働きが多く、両親ともに忙しい日々を送るようになり、子どもと過ごす時間が少なくなってきた。そのため、子どもたちが、「寂しい・不安」といった思いを他の子ども以上に抱いたり、話し始めると止まらないほどしゃべりまくったり、親にほめられるように、親とトラブルを起こさないようにと、親に気を遣い、「よい子」になったりするといった傾向が見られるようになってきた。また、子どもたちは、自分の『マイナスの感情』、泣いたりわめいたり、わがままを言ったりする悪い子をさらけだしても親から受け止められた経験が少ないため、悪い子になったら、見捨てられるのではないか、もっとがんばらなくてはと気負うようになってきている。そんな子は、「家でよい子は、学校で心配な子」であることが多い。本来の子どもの姿は、「家で心配な子、学校でいい子」である。一番身近で愛してほしい親の前で、『マイナスの感情』を表現できる子どもは、いつも自分の存在が丸ごと愛されているという確信を思っている子である。だから、子どもから『マイナスの感情』をぶつけられたとき、しっかり受け止め、「こんな自分でもいいんだ」と感じさせることが大切である。もし我が子がよい子すぎるのではないかと感じたら、マイナスの感情を引き出させるように、大人から働きかけることも必要である。
保健室では、「負の感情」が思いっきり出せるような関係になれるように日々努力しています。ご家庭でも、この機会に、お子さんの感情表現について振り返っていただけると幸いです。
「今の子どもをめぐる問題の根っこは、自己評価の極端な低さ」
ある研修会で真生会富山病院の明橋大二先生の講座を聴く機会がありました。明橋先生は、自己肯定感、自己評価に視点をおいておられ、共感するところが多かったので、先月に引き続き紹介したいと思います。