みんな大好き
“『けんかする』ということ”

 この「みんな大好き」では、家庭や教室では見せない子どもたちの保健室での様子を毎月お送りしています。心も体も発展途上の子どもたち。保健室では、真っ正面から向き合い子どもたちを受け止めてあげたいと思っています。

小学生の子どもの生活の中で友達関係は重要な意味をもつ。
友達関係が安定していれば、それだけ学校生活は楽しい。
特に、客観的に自分を見つめるようになる4年生後半ぐらいから、
集団の中の自分という存在を意識するようになる。
また、この時期は、自分の思いや考えを認められたいという思いが強まるため、
友達と過ごすことは、おもしろさ、楽しさ、うれしさだけではなく、
つらさや悲しさ、悔しさに出会うことも増えてくると言われている。

よくある高学年の女子けんかで、ここ数年気になるのは、
グループ内で誰か一人がはじき出され、行き場がなくなり保健室に来室するケースである。
私は、このような事態になったとき、その子が成長するチャンスだと思っている。
一人になることは、とてもとてもつらいことである。
しかし、一人だからこそ、冷静に自分を振り返ることができるときなのだと思う。
そして、一緒に寄り添いながら、考えてあげることで、その子は大きく成長する。
そうこうしているうちに、保健室には、その子のことを心配して来てくれた友達でいっぱいになる。
そして、泣いていた子が、一回り大きく成長して、笑顔で戻っていく。

人は、小学生の時期に「相手の気持ちを思いやる気持ち」が発達する。
そんな発達途上であるがゆえに、子どもは、率直に欲求を表し、怒りをぶつけあう。
そして、けんかをして、仲直りして、またけんかして、仲直りして・・・・・・
この体験が、「相手の気持ちを思いやる気持ち」を大きく成長させるのだと思う。
また、子どもの今後の人間関係の支えになってくれるとも思っている。
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