−河川文化ディスカバ−フォ−ラムinとやま−

平成13年7月22日(日)

  当フォ−ラムは、2003年京都市で開催されます「第3回世界水フォ−ラム」に向けて各地で開催されるもので、富山会場では「わたしたちの庄川・水辺フェア」として庄川について過去の災害を振り返りつつ、21世紀の庄川づくりを地域の住民とともに語り合うものです。
   第1部 川を知る川のト−ク
   第2部 研究発表−語ろうぼくらの庄川
 第3部   調べにのって

 

第1部 川を知る川のト−ク

記念対談 写真家のA氏と        
       「世界水フォ−ラム」
                  事務局長O氏との対談


人と川とのつながり−人も自然のうち

 子どもの頃の川の思い出を皮切りに、川を「身近」「神聖」「力強い」と多彩に表現し、人生にも例えられるという。
 今、怖さと恵みが同居する川とどう付き合うかが問われている、また、人は自然の一部であり、川は人を人らしくし、命とは何かを考えさせてくれる要素だともいう。
 話題は、2003年に日本で開かれる「世界水フォ−ラム」にまで発展し、水と人の感性の響きあいを大切にしたいという。川の水は海に流れ、雲となり、雨となってまた川に戻る。まさに、水は世界を循環する人類共通の資源であり、水は人々とのつながりや心の働きにも関係があるという。環境問題は地球規模で考える時代であり、地球温暖化は実は水を通じて出てくるとか、解決策は我々の知恵にかかっている等大変興味深く聞くことができました。

縁側ト−ク
 昭和9年の庄川氾濫の証言

庄川の氾濫−犠牲を教訓に成長
 −
襲いくる濁流にことばを失う

 昭和9年7月11日、庄川流域を大洪水が襲い、死者も出るなど大きなつめ跡を残しました。この水害を目の当たりにした地元の古老の生々しい証言。
 「当日は曇り空で前日も小雨程度。突然の堤防の決壊にはびっくりしました。水かさが急に増し、堤防からあふれ、大きな船が横倒しになるような感じで堤防が崩れたと聞きました。
上流の飛騨で大雨が降ったんだそうです。
 当時の庄川の川底は「天井川」といい、周囲の田畑より 180cm高く、石垣を積み、その上に土盛りをした家も一撃で押しつぶされたほどです。復旧工事の末、今は周囲の田畑より2mも低いところを流れる川になり、安心して暮らせるようになりました。」
と、淡々と語ってくださいました。

 

第2部 研究発表−語ろうぼくらの庄川

   庄川流域に位置する3小学校が、それぞれ庄川とかかわり取り
組んできたことの一端を紹介しました。発表のあと、質問コ−ナ−
もあり、ユニ−クな質問に会場がわきました。         

◎庄川左岸の植物調べパ−ト3 高岡市立戸出東部小学校・六年生
◎水辺の体験 新湊市立塚原小学校アウトドアクラブ
◎巣づくりをする珍しい魚・トミヨ 大門町立浅井小学校・五年生

 

 浅井小学校の取り組み

   一昨年、学校の近くの用水で「トミヨ」を捕ら 
え、学校に持ち帰り飼育・観察をはじめました。
飼育の苦労や観察のポイント等みんなで考えなが
がらの取り組みを5年生が代表で発表しましまし
   た。                       

浅井地区の紹介  ぼくたちの住んでいる浅井地区は、学校から歩いて10分くらいのところに庄川があり、学校のすぐ裏には希少に生き物も生息している鴨川が流れています。
 湧き水が豊富で、その水を利用している養魚場や名水百選に選ばれている誕生寺の湧き水もあります。そして、地区のほとんどの家が井戸水を使っていますし、学校のプ−ルも井戸水を利用しています。このようにぼくたちの住んでいる浅井地区は、水と深い関係があります。
巣づく
りをするト
ミヨ
 浅井カルタに「トミヨ」の札があります。どんな魚かなと興味をもちました。昔は川に入ると痛いほどいたというのですが、最近では希少な魚になってしまったという話も聞きました。ますますどんな魚か見てみたくなりました。もしできれば、飼って観察できないかと考えました。
観察できる水槽と池  「トミヨ」は水温に一番気をつけなければならないということで、井戸水を利用し、サイホンを使って水槽にいれる装置をつくり、観察し始めました。
 飼育をはじめてもわからないことばかりでした。そこで、みんなで調べるために、「浅井っ子、トミヨ調べ隊」というのをつくり、資料やインタ−ネット、お魚博士に聞くなどして調べました。
 また、自由に泳げる観察池があればよいということで、全校生で池もつくりました。

ミヨの特徴
調べた結果
・「トミヨ」の好きな環境は、水草がは
   えていて、水温が15℃〜20℃の、きれい
   な水がゆったりと流 れているところとい
  うことがわかりました。
 観察を続けていくと
・トゲはどんなときに出すか
・繁殖期のメス、オスの身体の変化
・巣づくりの様子・・・等

ホバ|リング  特に興味深く感じたのは「ホバ−リング」という行動です。
 メスが巣に産卵したあと、ずっとオスが卵を守るのです。オスが自分の尾びれと胸びれを一生懸命動かし、巣の中に新鮮な水と酸素を送ることをホバ−リングといいます。
 
 そして、今年度には、喜ばしいことに水槽で飼っていた「トミヨ」の孵化にも成功しました。私たちのつくった環境が「トミヨ」にとって最高の環境だったことがとてもうれしかったです。観察池でも「トミヨ」の数が増えていたことにも感動しました。
これからの取り組み @私たちがしているこれらの活動を通し て、トミヨや ト  
  ミヨのすむ自然は、私たちの宝だと思いました。
Aこれからも飼育観察を続け、浅井のシンボルにしたいと 
  思います。トミヨだけでなく、他の生き物も大切にし、 
  その生き物のすむ自然 環境を守っていきたいです。
B私たちは川のゴミを拾ったり、自然を汚さないよう呼び
  かけたりすることから始めたいと思います。

 

 第3部 調べにのって
記念演奏会  小杉中学校ブラスバンド部   




 なお、オ−プニングのアトラクションでは、橋下条小学校の子ども獅子舞、第2部のはじまりには、大島小学校の大島若太鼓の演奏があり、水辺フェアに華を添えました。                       

 

 
  そのあと、「親子で楽しむオプションコ−ナ−がもうけられ、
 ・大門ミニ凧づくり、木製品づくり
 ・あゆのつかみどり
 ・七夕の短冊づくり  等がありました。  
 なお、会場には庄川の洪水のパネル(写真)、浅井婦人会製作の紙芝居(「水害から立ち上がった人々」)も展示されていました。