水シンポジュ−ム2001inとやま

平成13年8月1日(水)
富山国際会議場

              開催テ−マ
水と緑といのちが輝く
   〜新たな水の世紀へ〜

 この度、土木学会水理委員会及び国土交通省による企画で水シンポジュ−ムが富山県で開催されることになりました。水が自然や人に与えるさまざまな恩恵や河川を中心とした水の諸問題について、住民、学会、行政が幅広い討議と意見交換を行い、水と人との好ましい関係を全国に発信しようとのねらいで行われるものです。

            
◎一日目の主な内容
 ・基調講演
   講師 鳥取大学学長 道上正規
   演題 「ふるさとの川と文化」
                                                          
 ・分科会
  @川と地域づくり
   〜これからの川と地域の連携を考える〜
  A川と友だちになろう
   〜川との出会い・新たな発見〜

  B身近な水環境と水質保全
   〜日常の社会生活の中から考える人と水のよい関係〜
  C暴れ川を治め、清流を生かす
   〜安全でうるおいのある川づくり〜 
 
 ・交流会

◎二日目
 ・現地見学会
  A 名水の里黒部をめぐるコ−ス
  B 北アルプス立山を仰ぐ大瀑布コ−ス
  C 世界遺産合掌集落と庄川をめぐるコ−ス
              

 

第2分科会

 富山県は「水の王国」と呼ばれていますが、子ども達が川に入って遊ぶことが少なくなったという。そこで、実際に川とかかわり、生き物の飼育・観察等の活動をしている小学生に活動の報告を聞き、川の魅力、水と川が人に与える恩恵について考える機会としたい。
パネリスト
 ・黒部市「くろべ水の少年団」
 ・大門町立浅井小学校
 ・富山市立熊野小学校
 ・富山市立柳町小学校

 

 浅井小学校の発表
 

 川は2つの顔をもつ。一つは多くの恵みをもたらすこと、そしてもう一つは怖さ(畏敬)を示すことです。発表はこの2つの面から行いました。

川の恵み 巣づくりをする珍しい魚・トミヨ





孵化したばかりの稚魚




川となかよし

 浅井地区は昔から水の豊富なところとして知られています。学校の近くの誕生寺には、 600年も前からコンコンと湧き出ている井戸水があり、校区内には、自噴する水を利用している養魚場もあります。これは庄川の豊富な伏流水によるものです。

 以前は地区のいたるところに湧水がみられましたが、今ではごく一部に限られています。この環境に今は希少な生き物となってしまったトゲウオ科のトミヨの生息をみることができます。
 そこで何とかトミヨを飼育観察し、生態を調べ、トミヨの保護とともに環境保全を考えたいと思いました。

 学校での取り組みは、井戸水をサイホンを利用して水槽に引き込んだり、トミヨが自由に泳げる観察池をつくったりして飼育観察を行ったことです。水槽内でも丸い巣をつくり、稚魚の孵化も観察することができました。みんな大変感動しました。

 このように、浅井の水の中で新しい命が誕生し育ってきています。このように魚たちがきもちよくすむことができる浅井の水、川を大切にし、いつまでもきれいなままで残していきたいと思います。

 トミヨの飼育観察を続けていて、トミヨや他の生き物たち、その生き物がすむ浅井の自然は宝物だと思いました。生き物にとってすみよい環境を考え、生き物や浅井の自然を大切にし、自然と本当のなかよしになりたいと思います。
(詳細については、水辺フェアのホ−ムペ−ジをご覧ください。)

・川の怖さ
大水害からの復活

 庄川の氾濫は聞くところによると歴史上では38回を数えるという。特に、昭和9年7月11日の水害は浅井地区に未曾有の被害をもたらした大洪水であった。あまりの凄さに「ここにはもう住めん。北海道へでもいかなきゃ」とさえ、口にした人が出たほど。ところが当時の麻生村長の「これは天が与えた試練である。村民一丸となって、元の浅井に復興しよう!」とのことばで、予想以上に短い年月で見事復興を成し遂げられました。いろいろと調べたことをまとめてみました。
学習したこと@ @復興は、全て人の手で行われていました。
 ぼくたちも池づくりのとき、砂利や土を「もっこ」でかついでみました。わずか30mほどだったのにそれは大変でした。復興のときはそれを何日も何日もされたということで苦労がわかりました。
学習したことA Aこのときの村民の心の支えになっていたものは何か。
 ・生まれ育ったふるさとを大切にする    
    気持ちでいっぱいだった。
 ・報徳精神
 ・更生四則
   「自力、協同、奉仕、進歩」
※ ここでは画期的なこととして、運搬用にトロッコが使われたそうです。今までの考えを打破し、新しいことを取り入れていこうとする村長の心意気が伺えます。
学習したことB
水防倉庫の中の様子
B被害が大きかったのはどうしてなんだろうか。また、水害に対する備えや工夫がないだろうか。
○被害が大きくなった原因
 ・川底より土地が低い。
   (いわゆる天井川)
 ・しっかりとした堤防ではなかった。
○水害に対する備えや工夫
 ・家を建てる場所が少し高い。
  (石垣を積み、玄関までが坂道)
 ・ささぶねのある家がある。
 ・水防倉庫が設置されている。
 (蛇かご、丸太、鉄線、ハンマ−、縄等)
 ・公園は周りの道より低くなっている
 ・水防演習が50年間も続いた。
学習したことC  水害に見まわれた7月11日は浅井地区の人々にとって忘れられない日であり、その日を水害復興記念の日と定めています。
Cどんな気持ちで「水害復興記念の集 い」を行えばいいか。
 
・がれきと化した浅井地区の土地を復  
  興させてくださった人々への感謝の  
  気持ちを表す。
 ・水害でなくなられた人たちの冥福を  
  祈る。
 ・水害の教訓を生かして、わたしたち  
  も浅井地区を守っていくことを誓う