平成15年3月16日(日)〜3月23日(日)
      (京都、大阪、滋賀)
 世界の水問題について話し合う「第3回世界水フォ―ラム」が、
琵琶湖・淀川水系に位置する京都・滋賀・大阪の3会場で、337の分科会のほか、イベント等も含めた大規模の国際会議として開催されました。
 生命の根源であり、欠かすことのできない水、人類はその水の恵みを受けて発展してきました。しかし、現在、世界各地で水不足や洪水、水質汚染、地下水汚染、水の利用をめぐる国際紛争等の問題が深刻化しています。この国際会議は、これらの様々な水問題の解決に向けた具体的な行動への出発点とする重要性をもっています。
第3回世界水フォ―ラムの開催
 この会議の特徴は、主催者側がお膳立てする会議ではなく、いろんな視点から問題提起をもらって下から積み上げていく形−ボトムアップ方式がとられています。 
 @オ―プンな会議
 A参加する会議から一人一人が創る会議へ
 B議論から具体的な行動を実現する会議へ
 最後の2日間は、閣僚級国際会議となり、今まで議論され参加国間で認識の一致を得られたものに対して、閣僚宣言として採択されます。 
 
 第3回世界水フォ―ラム
   名誉総裁     皇太子殿下
   運営委員会会長  橋本龍太郎
   世界水会議会長  ムハマド・アブサイド
 
 
 開会式で、皇太子さまは、「京都と地方を結ぶ水の道−古代・中世の琵琶湖・淀川水運を中心にして」と題した記念講演をなさったそうです。
大阪会場
 大阪のメ―ン会場は、「大阪国際会議場」でした。「水と都市」「地下水」「水資源管理における官民の連携」など6つの主要テ−マで55分科会がもたれました。その地下水分科会の「児童・学生による活動事例報告」で、黒部水少年団他中学校・高等学校の3校とともに浅井小学校が発表しました。 
 また、「インテックス大阪」では、「水のEXPO」に「水の王国富山」を紹介し、関西電力が黒部ダムをテ−マに「氷の彫刻模型」や「厳冬の黒部、氷の世界」を出展、とやま実行委員会は、富山県の深層水や黒部川大型扇状地模型を出展し、水の王国富山をアピ―ルしたようです。
大阪国際会議場
大会プログラムと大会要項
 昔から浅井地区は水のよいところとして知られています。地域内には600年前から湧き出ていると言われている「誕生水」やサケやアユの人工孵化をしている養殖場もあります。また、地域内の多くの家庭で飲料水は井戸水を利用していることも知りました。その秘訣は、浅井地区は庄川の伏流水により地下水が豊富であることだと気づきました。
 そこで、学校でもこの地下水を活用した様々な活動をしてみたいと考えました。今回は、過去3ヵ年の取り組みを発表しました。
浅井小学校の活動紹介
 Good afternoon everyone.
 We are from Toyama−ken.
 Please listen to our speech.
 はじめの挨拶と学校紹介を英語でしました。緊張の一瞬でした。
 昔はたくさんいた魚トミヨ。今や県では絶滅危急種となっています。水温が一定のきれいな水に棲むことがわかり、井戸水を利用した水槽で飼育観察を始めました。
 
浅井の水は命を育む宝です。
 水槽内での生態観察を続けながら、手づくり観察池の環境整備、川環境の調査をし、川ランキングや生き物マップをつくりました。
 
浅井小自然の池は、私たちの心のつまった宝の池となりました。
 3年次の取り組みは、浅井キッズワ―ルドプロジェクトとしての展開です。
 砂場跡での米作り。土入れから始め、田植え、稲刈り、脱穀、もみすり、選別とすべて手作業、昔ながらの機械を使ってがんばりました。なんととれた米は、ぎりぎりの一等米、13kg。感激しました。
「かち込み方式」による
    井戸掘り
 今までの水槽をさらに充実させたいと考え、浅井地区の魚を一堂に見れる場として、水槽を19個設置し、地域に生息する魚27種類を集め、水辺の水族館「わくわくフィッシュランド」をつくりました。
 魚に親しんでもらうために、スタンプラリ−、クイズ、バンフレツトなども作りました。
 浅井の水を生かした安らぎの場としての「トミヨミニ広場」づくり。池に水車があり、木陰にブランコあり、ベンチあり。またホタルがくればいいと掘ったホタル川。私たちの学び舎の環境をよりよいものにしたいとの願いが着々と実現しつつあります。
 浅井の水は命を育む贈り物
  
浅井で育つ人と自然
 
      Thank you very much
他の学校・団体の活動紹介
平成15年3月18日(火)〜19日(水)
秋田県六郷中学校・科学部
 「ハリザッコ遊ぶ、
   あの郷愁の情景を再び」

 
 氷河時代の生き残りといわれるイバラトミヨを観察用の水槽や増殖用のビオとープ、水路の3箇所で飼育観察を継続し、生態観察とともに、増殖した稚魚を地域の河川に放流している。生息調査、追跡調査、水質調査等科学的視野での研究発表でした。
茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦中学校
 「沢田湧水地の未来
 〜私達のふるさと阿字ヶ浦から〜」
 

 国際港湾公園都市づくりが進められている阿字ヶ浦砂丘にの中に、沢田湧水地(沢田川)がある。最近では湧水量も減り、消滅の危機に瀕している。
 この沢田湧水地とその自然環境の未来図を行政機関に提言するとともに、自然保護活動のあり方を地域に広報し、共に協力し、活動していきたい。
富山県黒部水の少年団
 「黒部扇状地の水環境について」

 「名水の里、黒部」の自然環境を守るため、10年前に黒部市内の小学校高学年を対象に結成された「黒部水の少年団」。「黒部川流域探検」と称し、黒部川扇状地の特徴や地下水の水質調査、利用形態の学習、パックテスト、水生生物を指標とした河川の水質調査の定点観測等の活動を展開しています。 
 また、発電施設の見学、高山地帯の学習、動植物の生態や岩石調査等自然体験学習、河川海岸清掃活動等の幅広い活動の紹介でした。
沖縄県宮古農林高等学校・環境班
   「宮古島の水を守れ」
  〜土壌蓄積リンの再利用で
   環境にやさしい有機肥料づくり〜


 川のない宮古島は、飲み水をすべて地下水に依存している。近年、作業省力化の目的で化学肥料が使われ、地下水が硝酸性窒素で汚染される危険が判明した。地下水を守るため、有機肥料の研究と普及、小中学校での環境学習を行い、宮古島の大切な地下水を守り、農業の発展を願った発表でした。
 特に驚いたことは、高校生ということもあり、スピ―チはすべて英語で行われました。
 
ギリス・環境局
 「地下水の祭典
     〜地下水教育の現場から〜」


 地下水とは何か、なぜ大切にしなければならないのか等地下水にふれるきっかけづくりや教育を通して、地下水の重要性やき弱性について認識を図っているとし、演劇「地下水の冒険」のひとコマを紹介いただきました。 また、世界の一員として環境保全活動に取り組む姿勢で臨んでいるとの言葉が印象的でした。
講評と表彰式
 ユネスコ、国際水文地質学会(IAH)、BRG(ドイツ)の各代表のコメンティタ―から講評をいただきました。 
 ○子供たちの活動とは思えないほどのすばらし  
  い活動であった。これらのことを、これから
  一般の人にどのように理解していただくかが
  課題である。
 ○未来の準備をしているので、若い世代の発
  表にとても意義がある。行政側のサポ―トが
  必要であり、水は人類の共有財産としての教
  育を考えなければならない。 
 ○地下水をすばらしい資源として見ること、山や
  川などに足を運び、現場で確かめることが大切
  である。自然の保存には何が必要か学ぶ機会だ
  った。 
3名のコメンティタ−
 発表した8名の子ども達がステ―ジに上がり、感謝状と記念の盾をいただきました。一人一人、握手していただき、感激した瞬間です。
 主催者側のマ−クやサインのたくさん入った感謝状。すばらしいものをいただきました。
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