『今が、大事なとき・・・なんです。』

 保健室には、いろいろな人がきます。そんなときに、「この子とどう接すればいいのだろうか・・・」と、悩むことが多々あります。そこで、『子供との接し方』や『子供の悩み』について、みなさんと一緒に考える機会がもてたらなと思いページを作りました。

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保健室で出会ったこころにズシンときた言葉―@「私、勇気を出して言ってみる」
 人は、自分が人からどう思われているか気にせずに過ごせるほど強いわけではありません。子供たちも例外ではありません。子供たちも友達や先生、家族とつながっていくためには、相手の顔色を見るしかないときもあるでしょう。子供たちが、相手を傷つけないように振舞う姿に、自らを傷つけたくないという思いを垣間見ます。そうやって、かけひきをしながら子供は、自分たちの世界で生きて、いろいろなことを学んでいます。それが、心が安定していないときは、他人とのかけひきにかまっていられなくなるときがあります。
そして、友達との関係もぎこちなくなり、教室でも一人ぼっちに。子供の顔や態度は、だんだんおかしくなってきます。食事がとれず、体重が減っていくこともあります。


<保健室での一コマ>


「どうしたの?元気ないぜ。なんかあったん。ほら、Aさんとも最近一緒におらんがみたいやし。」
B 
「そうなん。多分、Aさん怒らせてしまったんだと思う。それから、なんかぎこちなくて・・。
話をしても、 無視されているような気がしてね。先生、どうすればいいかな。」・・・・いろいろ実情を聞く。
私 
「そうか、なんか変だと思ってたんよ。もっと早く声をかけてあげればよかったね。先生も小学校のとき、そんなことの繰り返しやったわ。でも、早く仲直りしたいから、自分からあやまったよ。勇気を出して『何で怒っているの?私の何が悪かった?全部あやまるから、教えてよ。』って素直にね。友達もそこまで言われて、今まで仲良かったこともあって、すぐに仲直りできたよ。」

「先生、そう、私もそう言いたい・・。今度勇気を出して言ってみる。」
次の日、来室したときには、以前の元気なBの笑顔が見られ、アイコンタクトで仲直りの報告を受けた。

子供たちと向き合うと、まず何かを話してもらいたいという思いが募るものです。私たち大人は、気持ちを話してもらわなければ関係が深まらないと思いがちです。そこには、子ども自身がこちらに踏み込んできたら、受け入れるよという“待ち”の姿勢がないでしょうか。話したら、聞いてあげようという条件付きの関わりともいえると思います。子供は、こんなことを話していいかな、と不安を抱えていれば口は重くなります。そして、思いを言葉にするためには、とても勇気がいります。勇気というのは、自分の弱さも受け入れていかなければいけないからです。