『今が、大事なとき・・・なんです。』

 保健室には、いろいろな人がきます。そんなときに、「この子とどう接すればいいのだろうか・・・」と、悩むことが多々あります。そこで、『子供との接し方』や『子供の悩み』について、みなさんと一緒に考える機会がもてたらなと思いページを作りました。

 

<第2回>
子供の負の気持ちや感情にも向き合って、しっかり受け止められていますか。

保健室から子供たちの様子や友人関係をみていると、子供たちは、人とのつながりを求めているのに、どう接していいのか分からなかったり、どう感情を表現すればいいのか分からなかったりして、孤独感を抱えているように感じます。そんな子供たちの心は、どうなっているのか、養護教諭として、どう対処してあげればいいのか、毎日考えながら過ごしています。そこで、今回は、養護教諭の研修会で「臨床心理士 東京学芸大学 心理学学科 大河原美以先生」の講話を聞いてきたことで心に残ったことをお伝えしたいと思います。

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<第2回―@  テーマ:子供の感情の発達について 

  感情の発達は、生まれてから現在までの体験とその体験に対してどのように家族や学校(社会)が関わってきたかという体験の積み重ねによって、構成されていきます。例えば、乳幼児の頃、全身で負の感情(不安・怒り・悲しみなど)を表現します。親がその思いを察し、いろいろな言葉がけをしますね。そうすることによって、子供は、「こんな感情の時は、この言葉。」というふうに感情と言葉のつなげ、社会的に共通している感情が育っていきます。ところが、「よい子」に育てたいと思えば思うほど、ぐずぐずピーピー大声で泣いて、ふてくされて素直に言うことを聞かないと、このまま悪い子になってしまうのではないかと、とても不安になり、厳しく「しつけ」なければというあせりを感じてしまうことがあります。そのような関係の中で育ってくると、負の感情が社会的に認められる感情として発達するチャンスが失われていくことになるのです。子供は、親が大好きです。だから、無意識に親が望まない負の感情は感じないようにして、親が望んでいる正の感情(にこにこ、元気で、素直、やる気いっぱい)のみを表に出すようになります。親の前で、『負の感情』を全身で表現できる子供は、いつも自分の存在が丸ごと愛されているという確信を思っている子だそうです。保健室では、「負の感情」が思いっきり出せるような関係になれるように日々努力しています。家庭でも、この機会に、お子さんとの関係を振り返ってみてください。