ここでは、子どもが保健室に残していった言葉から、わたしが研修会で学んだことや児童心理の雑誌などを参考にしながら、保護者の方と一緒に“子供の今”を考えていきたいと思いページを作りました。

 

第2回
「わたし、授業時間より休み時間の方がきらい。」 

この言葉を聞いたとき、はっとしました。子どもって、学校では勉強することより、友達と過ごす休み時間の方が楽しいと単純に思っていたからです。
昨年度話題になった若い女性の芥川賞受賞作品の中に『中学の頃、話に詰まって目を泳がせて、つまらない話題にしがみついて、そしてなんとか盛り上げようと、けたたましく笑い声をあげているときなんかは、授業の中休みの十分間が永遠とも思えた。』という文章があります。
まさに、この子もそういう心境なのかもしれません。

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子どもの人間関係の大人顔負けの複雑さに驚くことが多い。気の合う友人を無理に増やそうとしたり、束縛しようとしたり、かけひきをしたり、根拠もなく疑ったり、逆に嫌われないための不自然な振る舞いをしたりすることも珍しくない。しかし、このようなたくさんの葛藤を乗り越えていくのも成長の過程。特に、小学生の時期は、他人とのコミュニケーションを通じて衝動や感情のコントロールを身に付けていく。そのとき大切なのは、信頼できる親や他者の存在である。信頼できる他者に依存できてこそ、初めて安心したコミュニケーションがとれ、衝動もコントロールできるようになる。他者への信頼感をベースに持てない子どもたちは、他者との距離をうまく測れず、孤立してしまう。普通ならささいなこととみえる葛藤も、普段から追い詰められている心境にある子どもには、生存を脅かされるに等しいと感じることがある。また、自分を愛せない人間に他者を思いやれといっても無理がある。自分の価値を知らなければ、他者の価値も分からない。まずは、子どもたちが、自分のことが大好きになれるように、大人たちが“大好きだということ”を子どもたちに伝えてほしい。

保健室で出会ったこころにズシンときた言葉