みんな大好き

 この「みんな大好き」では、家庭や教室では見せない子供たちの保健室での様子を毎月お送りしています。心もから体も発展途上の子供たち。保健室では、真っ正面から向き合い子供たちを受け止めてあげたいと思っています。

“爪切り占い・・・お試しあれ
トップページへもどる
Aさんが、休み時間が終わるか終わらないときに保健室に飛びこんできた。
今まで遊んでいたのか、全身を汗まみれである。
「先生、頭、痛〜い」。
「今まで、遊んでいたんでしょ。休み時間の間に来なさいよ。」
「だって、今、痛くなったんだもん。」
「とりあえず、熱でも計るね。」

だれがみても仮病である。
授業が始まっているのに、まったくおかまいなし。
仮病・・つまり・・うそであって、許してはいけない、と心の中で葛藤がおきる。
でも、多分、この子は、
この行為を、“わがまま”、“自分勝手”だとわかってやっている。
そして、わたしがだまされていないこともわかっている。
はたして、この『仮病』とはいったい何なんだろう・・・。

わたしにとっての『仮病』は、やっぱり『仮病』という名の病気である。
そんな行動をとってもしまうAさんを
彼女の気が済むまで受け止めてやりたいなと思う。
目に見えない、言葉で確認することもない、理屈もつかない関係、
『白、黒をはっきりつけない関係』も大切だなと思う。

ある日、けがの手当てを終えると、Aさんがこっそり話してくれた。
「わたしね、保健の先生がこの学校で一番好き。」
「どうして?」と聞くと、
「やさしいもん!」
どうやら、『仮病』という病気は、治ったようだ。