本校技術科では、生徒が部活動で使用するグラウンド整備用のトンボを、15本(野球部用1本、サッカー部用14本)製作しました。
鉄のトンボは重くサビが浮き出て、さらにグラウンド整備をすると砂をかき集めてしまうので、あまり好ましくありません。そのため、野球部でも木製のトンボを使用しています。
木製のトンボは既製品で一本3,000円以上するもので、部活動の保護者会などで購入したり学校で購入したりしますが、非常に壊れやすく、また高価なため、数本程度しか購入できないという現状です。
今回、技術科では、安価な材料で丈夫なトンボを、多く製作できないかと研究を重ね、ホームセンターでそろえられるもので、誰でも簡単に製作できるトンボを開発しました。
生徒にも紹介し、授業で取り組んだものづくりの技術が実際の生活に生きることが伝わればと願っています。
トンボが大量に必要で、しかも安価に製作してみたいという方がいらっしゃれば、参考にしていただければ幸いです。(担当教諭:小田仁洋)
製作手順・説明 |
写真 |
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本校の近くにある、ホームセンタームサシの材料館に、「プレーナー材」のコーナーがあります。 防腐加工してあるものが望ましいと思います。学校では雨ざらしになることが多いためです。
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トンボを1本作るためには、次の材料が必要です。 材料費は、1本分3点で\525です。
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その他、必要なものは、次の通りです。 「エル型金具×2」(\30×2)
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まずは、土に当たる部分の木材を写真のように加工します。 肩部分は丸ノコ、中心部分は取手の先がはまるようにノコギリとノミで加工します。 一番難しいのは、こば部分の斜めの加工です。ノコギリを使っても切れますが、時間がかかります。15枚を一度に加工するとなると、大変時間がかかります。
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次に、一番力がかかる部分、弱い部分に、構造的にトラスにするため、 支え棒を加工します。
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スライド式丸ノコを使うと、正確に45度に切断することができます。
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次に、T字型金具を万力で、右のように曲げます。
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ここから活躍するのが、充電式電動ドライバーです。
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取手の先を、加工した溝にはめます。木工用ボンドを塗っておくと、強度が増します。
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この部分の木ネジは、50mmのものを使います。ビスの頭が埋まるぐらいにしっかりと締め付けます。
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加工したT字型金具を、30mmのビスで止めます。
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右のように取り付けます。
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木割れ防止ビスを用いないと、この部分が割れます。下穴は空けていません。30mmビスを2本打ち付けます。
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取り付け箇所には、ビスは2本が望ましいです。
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砂掻き部分からも2本ビスを打ちます。
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L字型金具は、両面にビスで止めます。構造的に一番弱い部分です。 既製品も、この部分には同じような補強がしてありますが、小さなビスを用いずに、30mmの同様のビスを使います。
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完成です。 慣れれば、一本当たり15分もかからないと思います。 今回は、15本を約3時間で製作しました。
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強度を確かめるために、踏みつけて取手を上下左右に強く曲げても、きしみません。
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右奥のトンボは、既製品です。 手前が今回手作りしたトンボです。
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サッカー部の生徒に、感想を聞いてみました。 「普通に使いやすい。」
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これは3年使っている既製品のトンボの写真です。 何度も直してありますが、そろそろ限界です。
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砂掻き部分と取手部分のつなぎ目は、2シーズンほど使用するとこのようになります。 雨ざらしにしないことと、こまめに泥を落としたりすると長持ちするはずです。
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