学校週5日制に関する調査研究(平成14年度)

学校名 魚津市立松倉小学校

所在地 937−0834

富山県魚津市鹿熊11

0765(33)9303

校長名 大 澤 紳 一 

学校の実態

1.学校の規模

・ 学級数6学級・児童数58名・教員数9名

2.学校の特色と地域の環境

・ 校区は魚津市の西南、角川沿いにあり、豊かな自然に恵まれている。

・ 松倉城の城下町として栄え、松倉金山跡等、歴史的遺産が多い。

・ 獅子舞伝承活動−昭和56年より,金山谷獅子舞の伝承をし、行事等で披露している。

・ 桜の苗木植樹ー昭和53年より、坪野小学校とともに松倉城跡ふるさと歩道への桜の植樹(4月)下草刈り( 7月) 等を親子で行い、地域の緑化活動を続けている。

・ 三世代交流集会−昭和53年より三世代交流の集会をし、地域の結びつきに寄与している。平成14年度は三世代交流事業(ペタンク)を開催した。また、土曜休業日の指導者として交流を活発に行った。

・ ボランティア活動−平成2から4年度、県、市、8年度から市の指定を受ける。校区一人暮らし老人宅訪問、新川ハイツ訪問等の福祉活動を行っている。

・ 松倉ちびっこフロンティア活動−平成8年度より、青少年地域活動事業の指定を受け、獅子舞活動、ミニわらぞうり作り などを実施し、地域文化の伝承、学習などの事業を行っている。

研究の経過

   平成5年度〜6年度   ・学校週五日制実践研究地域協力校

   平成7年度〜平成9年度 ・魚津市学校週5日制実践研究校

   平成8年度〜      ・地域社会教育活動総合事業

   平成10年度〜     ・道徳

   平成11年度〜     ・教科

   平成13年度〜     ・総合的な学習、生活科
   
   平成14年度〜     ・総合的な学習、生活科   

研究の成果と概要

1 教育課程上の工夫

(1)指導内容の改善

自然環境に恵まれた歴史的文化遺産が豊富な校区の特色を生かし、地域教材の開発とその活用を通して授業の質的改善を図るための研究を進めてきた。

1年

生活科

 あきとあそぼう
2年 生活科  ようこそ、つばめぐみさん
3年 総合的な学習  見つけよう、聞いてみよう、松倉たんけん

総合的な学習

 ためしてガッテン! −くらしとごみ大研究−
5年

総合的な学習

 人々のくらしと角川
6年 総合的な学習  世界の国々を調べよう

2 学校運営上の工夫

(1)地域との連携

 休業日の過ごし方について、学校外活動充実推進会議、育成会、公民館指導員などと連携を図りながら、地域の人材を生かした事業を実施してきた。そしてふるさとのよさに気付かせながら、いろいろな人々とふれ合う楽しさを味わわせ、奉仕の心や態度を育ててきた。また、地域や家庭との連携を密にしながら、自ら学び、主体的に考え行動する児童の育成を目指し支援してきた。

(2)休業日事業

 休業日の事業は月一回を原則とし、親子のふれあいを大切にする趣旨から、保護者の参加を強く呼びかけた。以下、主な事業は下記の通りである。

隣接校の坪野小学校との

ふれあい交流事業として

・冷たいデザート作り教室

・クリスマスケーキ作り教室

・まが玉作り教室

・竹とんぼ作りとおはぎ作り

・ペタンクを楽しもう

・地区文化祭での交流会

ふるさとを学ぶ事業として

・獅子舞練習会

・楽しい森林教室

・鹿熊の遺跡を発掘しよう

地域の行事に関連した

事業として

・戦国のろしまつりへの参加

・かぶとを作ろう

・地区文化祭への参加

奉仕活動事業として

・一人暮らし老人宅訪問

・学校周辺の環境づくり

・新川ハイツ訪問

・ふるさと歩道の植樹

・ふるさと歩道の下草刈り


平成14年度休業土曜日の活動紹介
1 <かぶとを作ろう!>

期日  平成14年5月18日(土) 9:30〜11:30
場所  松倉小学校体育館  1〜3年生 25名 保護者8名参加
* 私たちの松倉地区では、毎年5月の最終日曜日に「戦国のろし祭り」が松倉城址で行  われます。(活動紹介のページ参照)その武者行列の『ちびっこかぶと隊』に参加するた  めに、1年生から3年生まで手作りの紙かぶとや陣羽織を作りました。.紙かぶとは大き な画用紙で、陣羽織は大きなナイロン袋で作り、シールやカラーのガムテープで模様を  付けました。 出来上がったかぶとをかぶって、「はい、ポーズ!」



2 <楽しい森林教室>


期日  平成14年6月15日(土) 9:30〜11:30

場所  松倉小学校周辺 1〜6年生 16名参加 保護者7名参加

* ネイチャーゲーム協会から講師の方を招いて、小学校の裏山へ行き、ネ  イチャーゲームを行いました。カモフラージュといって自然界にないものを探し たり、聴診器で桜の木の鼓動(根から水を吸い上げる音など)を聞いたりしま した。みんな自然からの発見と桜の木の生命力に感動していました。

3 <冷たいデザート作り教室>


期日  平成14年7月27日(土) 9:30〜11:00
場所  松倉公民館 1〜6年生 30名  保護者16名


* お母さんたちと一緒に白玉だんごとフルーツサラダを作りました。ゴマあん の入った冷たいだんごがとてもおいしかったです。



4 <鹿熊の遺跡を発掘しよう>

期日  平成14年10月19日(土) 9:30〜12:00
場所  松倉地区 1〜6年生 18名参加  保護者10名参加

 市教育委員会の学芸員の方を講師に招いて、鹿熊地区の遺跡発掘を行  いました。鹿熊 は戦国時代に松倉城などの城下町として栄えました。そこ  には、商人や職人も多く、寺院  や武家屋敷などがあったと思われます。  シャベルを片手に慎重に発掘しました。


5 <一人暮しのお年寄りの家を訪問しよう>


期日  平成14年10月26日(土) 10:00〜12:00

場所  松倉校区  3・4年生 21名  民生児童委員5名、職員5名参加

* 3・4年生の児童と民生児童委員の方が4班に分かれ、70歳以上の一人 暮しのお年寄 りの家を訪問し、みんなで作ったプレゼントをわたして、笛の  演奏をしたり、話をしたりしながら親睦を図りました。



6 <クリスマスケーキ作り教室>

期日  平成14年12月14日(土) 9:00〜11:00
場所  松倉公民館 1〜6年生 43名 保護者 20名参加
* 直径15cmほどのスポンジケーキに生クリームやフルーツで自分の好き な飾り付けをして、クリスマスケーキを作りました。1・2年生はお母さんに手 伝ってもらいながら丁寧にかわいらしくケーキを飾りました。高学年はアイ  ディアいっぱい大胆に。みんな自分だけのオリジナルケーキに大満足でし  た。


7 <まが玉作り教室>

日  平成15年1月25日(土) 10:00〜11:30
場所  松倉公民館 1〜6年生 21名  保護者 8名参加

* まが玉は、縄文時代から作られ身に付けられた古代のアクセサリーです。自 分の身を守るためや権力を示すものとして、古墳時代まで作られました。高ろう 石を削って形を作り、紙やすりで磨いてピカピカのまが玉ができました。 


8 <竹とんぼ作りとおはぎ作り>


期日  平成15年2月22日(土) 9:00〜11:00
場所  松倉公民館 1〜6年生 14名 保護者 8名 老人クラブ20名参加

* 松倉地区老人クラブの方と一緒に竹とんぼを作りました。おじいちゃんたち は、とても上手に竹とんぼを作っておられたのでびっくりしました。ぼくたちの 作った竹とんぼはとてもよく飛びました。その後、おばあちゃんたちが作って くれたおいしいおはぎをみんなで食べました。

(3)奉仕活動の充実
 休業日等に児童会が主体的に行った奉仕活動等(ふるさと歩道の下草刈り、一人暮らし老人宅訪問)の支援を行い、休業日の有意義な過ごし方として、学校だよりなどで紹介した。

(4)土曜休業日の学校開放
 土曜休業日には学校開放を行い、児童が主体的にスポ−ツ的活動や文化的活動ができる場を提供した。

(5)教員研修
 ふるさとを学ぶ学習の充実を目指し、生活科及び総合的な学習の時間を中心として、地域素材の収集、地域素材を使った授業研究、コンピュ−タによるホ−ムペ−ジづくりを行った。

学校としての評価と今後の課題

<事業の成果>
・ 今年度は市制50周年を記念して桃山運動公園において植樹が行われたが、25年続いている松倉城址ふる さと歩道への桜の苗木の植樹は、すでに入城門広場付近を越え、三の丸付近まで達している。子供たちにと  っては年に1回の桜の植樹活動ではあるが、松倉の自然を見なおし地域のよさを知るよい機会となっている。 また,地域の自然を守るために、県や市の関係機関の方々が様々な協力をしておられることに気づくことがで きる行事であり、今後も継続していくことが大切である。
・  昭和56年から続いている子供獅子舞(金山谷獅子舞保存会協力)については、地域の協力性が生かされ たすばらしい教育活動である。また、子供たちへの郷土愛を育てたりする意味においてもたいへん役立ってい る。さらに、地域の獅子舞の後継者の育成にも一役かっており感謝されている。
・  かぶと作り教室では、各自が創意工夫して紙かぶとや陣羽織を作ることにより、地域あげての行事である「  戦国のろし祭り」への積極的な参加意欲をもつことができた。
・ 森林教室では、ネイチャーゲーム協会から講師の方を招いて、小学校の裏山でネイチャーゲームを行った。  カモフラージュといって自然界にないものを探したり、聴診器で桜の木の鼓動(根から水を吸い上げる音)を聞  いたりした。参加した子供たちは、自然からの新たな発見と桜の木の生命力に感動していた。
・ 鹿熊の遺跡発掘の事業では、市教育委員会の学芸員の方を講師に招いて、戦国時代に寺院や武家屋敷な どがあったと思われる場所で遺跡の発掘作業をシャベルや手を使って慎重に行った。子供たちは鹿熊地区が 松倉城の城下町として栄え、武士はもちろんのこと、商人や職人で賑わっていたことなどを聞き、地域の歴史  を知るよい機会となった。
・  一人暮らし老人宅訪問や新川ハイツ訪問では、お年寄りと一緒に話をしたり、歌を歌ったりしながら交流を深 めることができた。また、一人暮らしの方々と年賀状や手紙のやり取りをしたり、ハイツの入居者の方からたい へん手の込んだ手作りのプレゼントをいただいたりしたことにより、年配の方に対する敬愛の気持ちを培うこと ができた。


<今後の課題>
・ 桜の植樹活動や桜並木の下草刈りは、各関係機関の協力や労力のいる活動であるが、地域をあげて継続し て取り組み、子供たちのふるさとを愛する心を育んでいくことが大切である。
・ 「子供獅子舞」の活動は,地域の方々と学校がしっかり協力し合わないとうまく機能しない。そこで地域の方  々(金山谷獅子舞保存会)と担当の教師が十分に連絡を取り合って実施していくことが大切である。また、この 地域には他にも重要な伝統芸能があり、それをどのように取り扱っていくか検討する必要がある。
・ 「総合的な学習の時間」などにおいて、地域の方々の協力を得ながら、いろいろな体験活動を通して地域の 理解を深めるとともに先人の知恵を学ばせていくことが大切である。
・ 完全学校週5日制の定着に向けて、学校・家庭・地域社会が一体となって子供たちとともに生活を見直しな  がら、子供たちの「生きる力」を育むように努めることが大切である。