インターネットで環境の輪を!

先進的ネットワーク事業の一つとして、バーチャルエコクラブが六月に発足しました。参加校は魚津市、滑川市の小・中学校で本校(地球環境を考える委員会)と新川教育ネットワークセンターが指導及び事務局という形でスタートし、平成十二年度の事業予定は、

1 河川の水質調査

2 ケナフ栽培の情報交換

3 テレビ会議の開催

となっています。ネットを利用して、環境に関する様々な情報交換を行っていきます。


 テレビ会議でケナフ情報

去る六月三十日に早速、ケナフ栽培等について、本江小学校の呼びかけでテレビ会議が開催されました。このときの参加校は本江小学校、経田小学校、本校の三校で、本江小学校から

1 ケナフの栽培

2 ケナフの二酸化炭素吸収

3 ケナフの料理方法

の内容で発表があり、「ケナフを大きく育てるには」、「ケナフの味は」、「ケナフで作った紙の良いところは」などについて、経田小学校のみなさんと意見交換しました。本校からは地球環境を考える委員会のメンバーが「ケナフを利用してプランターが作れることや、水の浄化にも利用できる」などの様々なアドバイスを送りました。

この会議では、ケナフに対する小学校のみなさんの熱心な取り組みを肌で感じ取ることができ、特にケナフの料理方法では、本校でも初めて聞く料理方法がたくさん紹介され、非常に参考になりました。

また、数年前から本校(化学工業科)では、河川の水質調査を実施していますが、バーチャル・エコクラブでも七月から十一月の期間、参加校の間で調査されます。調査項目は、pH(水素イオン濃度)、COD(化学的酸素要求量)、NO2-N(亜硝酸性窒素)の三項目で、パックテストという比較的簡単に調べることができる方法で行います。

河川調査の結果を含め、今後のバーチャル・エコクラブの活動についてはホームページや次号の環境情報新聞で取り上げていきますので、お楽しみに。

テレビ会議でアドバイスする生徒 パックテストによる水質分析

 


 アイドリングストップ

夏になるとコンビニなどの駐車場でエンジンをかけたまま、駐車している車をたくさん見かけます。エンジンを止めるとエアコンも止まり、車内の温度が異常に上昇するので、気持ちは分からなくもないのですが、このアイドリングが地球に与える影響を考えてみましょう。

渋滞などで5分間アイドリングを続けると、1500ccのガソリン車で約70ccのガソリンが無駄に消費されるそうです。たとえアクセルを踏み込まないアイドリング状態でも、燃料は確実に消費され、その分、排気ガスも排出されます。排気ガスの中にはCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、CO2(二酸化炭素)、NOX(窒素酸化物)、SOX(イオウ酸化物)などの有害物質が含まれていて、これらが大気汚染をはじめ、地球温暖化、更には地球上の生物に影響を与えることになるのです。

平成十二年七月から立山・黒部アルペンルートの玄関口である立山駅をはじめ、中部山岳国立公園内でのアイドリング禁止条例が施行されました。このニュースを聞いたとき、すごく画期的なことと感じましたが、ドイツなどのヨーロッパ諸国では、停止中にエンジンを切るよう規制されている交差点があります。また、街中でエンジンをかけたまま荷物の積み下ろしなどをすると、周囲の人から注意されるそうです。環境先進国といわれるヨーロッパ諸国から見ると、日本は環境に関しては、まだまだ非常識な国かもしれません。

渋滞が絶えない国道8号線 コンビニでのアイドリング

 


 デポジット制自動販売機設置〜富山女子高校との比較〜

今年度より、デポジット制を取り入れたジュースの自動販売機が、食堂に設置されました。デポジット制とは、容器代等を上乗せして販売し、容器等を返却した際に上乗せした金額が戻ってくるというシステムです。瓶ビールや瓶ジュースなどの瓶がこれにあたります。

設置された自動販売機は、10円のデポジットで販売され、カップを返却した場合、戻ってくるというものです。富山女子高校でも同じメーカーのものが平成八年度から既に設置されており、今回は本校と富山女子高校の現状について比較してみました。

まず、カップの回収率ですが、本校は約80%、富山女子高校は約95%となっています。しかし、本校の回収率は月を経つごとに上昇していますのでもっとよくなっていくでしょう。この自動販売機のメーカーによると他を合わせた回収率の平均は約95%だそうです。

使用されるカップ(10円)

つぎに、二校でデポジット制についてのアンケートを実施しました。対象生徒は、本校は二年生四クラスと三年生一クラスの計五クラス、富山女子高校は三年生一クラスですが、結果はつぎのようになりました。

『アンケート内容
Q1 デポジット制を知っていますか。

Q2 学校でデポジット制の自動販売機を利用したことがありますか。

Q3 カップ代金を払い戻したことがありますか。

Q4 自動販売機が設置されてから、校内に落ちているカップのごみの量に変化を感じますか。

Q5 デポジット制について思うことを自由にかいてください。

  Q1 Q2 Q3 Q4
富山女子高校  知っている 50%

 聞いたことがある 12%

 知らない 38%

 ある 100%

 ない 0%

 ある 100%

 ない 0%

 アンケート実施せず
魚津工業高校  知っている 49%

 聞いたことがある 7%

 知らない 44%

 ある 61%

 ない 39%

 ある 53%

 ない 39%

 減った 34%

 変わらない 63%

 増えた 3%

設置されてから、まだ日が浅いこともあり(調査したのは六月中旬)本校では、富山女子高校に比べ、Q2、Q3で大きく下回っています。また、Q4で「校内に落ちているカップのごみの量が減った」と回答した人のほとんどが、カップ代金を払い戻したことのある人でした。

Q5では、「ごみが減って教室がきれいになったように感じる」、「ごみに対しての意識が高まった」、「ごみのポイ捨てが少なくなったように思う」、「お金が戻ってくるので得した気分になる」など多くの意見がありました。

カップが回収されることで、ポイ捨てされるカップの量が減り、資源として再利用される量が増えることにつながります。デポジット制という方法を取ることに関しては、賛否両論あるとは思いますが、私たちの意識として「カップを資源としてみる」ことが大切ではないでしょうか。

この調査に快くご協力していただいた、富山女子高校のみなさん、どうもありがとうございました。