補聴器と聞こえ

(1)補聴器のしくみ

補聴器は音を強くする一種の増幅器です。音のエネルギーを電気的エネルギーに変換して、それを増幅して、再び音のエネルギーに変 換して耳に伝える。

ニコンホームページからの転載

(2)補聴器の種類

(ア) ポケット形:比較的大型で操作がしやすく、高出力、高利得が得られる。幼児が自分の声をフィードバックするのに適しています。

(イ) 耳かけ形:機種も性能もバラエティーに富み、目立ちにくく、最も普及しています。 周囲の音を聞くのに適しています。

(ウ) 耳あな形:音を受けるマイクロフォンが耳介の中にあるので、自然なきこえが得られます。レディーメイドとオーダーメイドがあります。

(エ) メガネ形:外観からは補聴器とは思われません。骨導式もあります。

(オ)  F M 式:通常の学級で学ぶ児童が利用している。

 

 

(5) 人工内耳

補聴器では効果の得られないほどの最重度な感音難聴が適応。内耳の蝸牛内に手術により電極を挿入し,電気刺激を聴神経に伝えて音を感じさせるものです。術後のリハビリが重要です。

(3) 最近の補聴器

(ア) デジタル補聴器:音の増幅をデジタル信号に置き換えて行なうことにより、個人の聴覚の特性に合わせて聞きやすい音に調整することができます。

(イ) プログラマブル補聴器:専用のパソコンやコントローラが必要となりますが、多様な調整が簡単にできます。

(4) 補聴器の活用と配慮について

(ア) 補聴器を使うということは残存聴力を活用することです。

● 言葉だけでなく生活音、社会音、自然音を聞き取ることが大切です。

● 命を守るだけでなく、感情や情緒を豊かにするものです。

(イ) 補聴器の装用=聞こえることではありません。

● 騒音の中ではあまり役に立ちません。

● 大勢の人の中での会話を聞き取ることは困難です。

● 離れた人の音声を聞くのは困難です。

(ウ) 補聴器を装用して聞こえることと分かることは違います。

聞こえることが,「意味を理解できる」ことに直接繋がらない場合もあります。意味付けする,認識をするプロセスが必要です。