わたしたちは、学校で毎日たくさんの紙を使っています。

 紙の中には、日本で古来から作られてきた和紙と、海外から伝わった西洋紙があって、わたしたちはそれらの紙を使い分けています。

 これらの紙には、いったいどのような違いがあるのでしょうか。わたしたちは、2種類の紙を様々に調べて見ることにしました。

 日本の中にはたくさんの外国のものがあること、日本固有のものは伝統があってずっと続いているものであることに気付き始めたわたしたちでした。

 でも、日本固有のものと海外から伝わったものには、具体的にどのような違いがあるのでしょう。



 ある日、先生が、2枚の紙を取りだしてこんなことを言われました。

「今から2枚の紙を渡します。違いをできるだけたくさん見つけましょう。紙は、どんなふうにしてもかまいません。」

 紙を受け取ったわたしたちは、早速、いろいろな手段で違いを確かめてみました。
 まず手触りを確かめたり、よく眺めたりしてみました。紙Aと紙Bでは、見るからに違いがありました。わたしたちは、すぐに片方が和紙、もう片方が、普段学校でもよく使う西洋紙だとわかりました。
 「何をしてもいいんだよ」という先生の言葉を聞いて、紙を破く人が出てきました。裂けるときの感じも、Aの紙とBの紙とでは、ずいぶん違っていました。
 顕微鏡で観察すると、紙を作る繊維に違いがあることがとわかりました。
 水に溶かしてみると、Aの紙には、長い繊維が残りましたが、Bの紙はどろどろになってしまいました。作り方も、丈夫さも、違うのではないかと思いました。
調べた結果、2種類の紙には、次のような特徴があるとわかりました。
Aの紙
  • 手ざわりが硬く、ざらざらしている。
  • 破れにくい。破るときには、破れやすい向きがある。
  • ちぎったところはぼさぼさ、ふさふさしている。
  • 表面をこすると、ぼろぼろと糸のようなものが出てくる。
  • 裏と表がはっきりしている。
  • 拡大してみると、長い糸のようなものが1本1本絡まっている。
  • 鉛筆で字を書くと書きにくく消しにくい。サインペンだとにじんでしまう。
  • ぬらすと、透けて見えるが、破れなくて丈夫。
  • 水に溶けにくく、長い繊維が残る。
 これらの特徴から、Aはやはり和紙だと考えました。和紙は、作るのに手間がかかっていて、職人さんが作っているような感じがしました。
Bの紙
  • ちぎりやすく、ちぎった面も ぼさぼさしていない。
  • 破れやすく、一気に破れる。
  • 拡大すると、短い繊維がたくさん見える。
  • 表面はつるつるしていて、こすっても何も出ない
  • 裏と表がはっきりしない。
  • サラサラしていて字が書きやすい。サインペンがにじまない。
  • ぬらしても、透けて見えない。すぐに水を吸う。
  • クシャクシャにするときの音が大きい。
 これらの特徴から、Bはやはり用紙だと考えました。用紙は、機械で大量生産されている感じがしました。
これらの結果を基に、さまざまな疑問が見つかりました。
  1. 和紙や洋紙はどのように作られるのだろう
  2. 紙の材料は何なのだろう
  3. 和紙や洋紙はどこで生まれたのだろう。どのような歴史を持っているのだろう。
  4. 和紙も、大豆のように、外国から入ってきたのではないか。
  5. 和紙と洋紙の使い道はどのように違うのだろう。
  6. もっと他にも、和紙と洋紙には違いがあるのではないか。
これらの疑問を解決するとことから、今年度の寒江っ子学習はスタートしました。